ツナ缶雑記

ぐうたらSEのブログです。主にマイクロソフト系技術を中心に扱います。

PCをRyzen 9 5900Xで組んだ話(CPUとケースの選択編)

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本シリーズのまとめはこちらにあります。

tsuna-can.hateblo.jp

はじめに

2020~2021の年末年始で、PCを新しく構築しました。 構築にあたってどんなことを考えたのか、自分の記録のためにも残しておこうと思います。

考えたことを全部残すつもりで書くので、記事は適当なところで分割します。 今回は旧PCの紹介、問題点とかを書いて、CPU、PCケースを選定するあたりまで書きます。

旧PC

私が以前使用していたPCは、約6年前に構築したマシン(自作)でした。 構築した当初のスペックはこんな感じでした。

項目 構成
CPU Intel Core i7 4790K
メモリ DDR3 4GB × 2枚
記憶装置 80GB 2.5インチSSD × 1、512GB 2.5インチSSD × 1、2TB HDD × 1
マザーボード ASUS MAXIMUS VII HERO
グラフィックボード オンボード
CPUクーラー 前マシンから使いまわしの巨大なトップフロー型クーラー(もはや型番とか記憶にない)
電源 ENERMAX 450W セミプラグイン(型番忘れた)
DVDドライブ LG製のやっすいやつ
カードスロット 前マシンから使いまわしたやつ(マイクロSDのスロットは壊れていて使えなかった)
ケース 前マシンから使いまわしたやつ(メーカーすら不明、フロントにIEEE端子ついてたくらい昔のやつ)

構築して2年くらいして、さすがにメモリが足りなくなってきたので、家族のマシンから余ったDDR3 2GB × 2を増設。 そして一昨年、年末年始のセールでめちゃくちゃ安売りされていたCFDの1TB SSD(確か税抜き6,999円だった)を購入して増設。 CPUがそこそこ使える優秀な子だったので、そろそろ潮時かなーと思いながらもズルズルと使い続けてしまっていました。

いい加減買い替えようと思ったきかっけが、会社の先輩から、廃棄予定のPCで余ったDDR3 4GB × 2をもらったことでした。 このメモリ、先輩の子供が使っていたマシンだったそうで、エンジニアのマシンが子供のマシンより低スペックとか。。。 マジで笑えなくなってきたなーと思っていました。 そして最近は、お勉強という名の技術検証するときにHyper-Vを多用することが多く、メモリもCPUパワーも若干不足していて、難儀するケースが増えてきていました。

さらに決定的にダメになってきたのが、映像端子です。 このマザーボードオンボードの映像出力はHDMI、DVI-D、D-Subがそれぞれ1ポートずつありました。 HDMI端子は普通に使えていたんですが、DVI-D、D-Subの端子から映像出力できなくなってきてしまって、デュアルモニターがあるのに使えない、という悲しい事態に。。。 接点復活剤でたまーに映るようになったものの、めちゃくちゃ調子が悪くて、それ以上の改善ができませんでした。

うん、よくここまで使い切ったよ。

ということで、2020~2021の年末年始を利用して、新PCを構築することにしました。

新PC構築計画

CPU選定

パーツ選定とかは夏ごろから始めました。 ちょうどZen3のRyzenのうわさが出回り始めたころで、Zen3のスペックがすごそう、みたいな話がちらちら出てきていたころです。 正直Zen2までのRyzenは、ベンチマークはすごいけど、実際に使ってみたらそんなでもない、みたいな印象を持っていて、Ryzenへの信頼感はそれほど高くなかったんです。 なので、このころはIntelにするのかRyzenにするのか、すごく悩んでいました。

で、Zen3発表。 各種ベンチマークが出回り、実際に使ってみても結構いいぞ、みたいな評価が見えてきて、今回のPCはRyzenで行ってみるかなーと心が傾き始めました。

Ryzenを選んだ理由は、ベンチマークや口コミだけではありませんでした。 先ほど書いた通り、私はHyper-Vを多用する関係上、コア数がたくさんあることをそれなりに重要視していました。 Core i7 4790Kは4コア8スレッドで、正直Hyper-Vで複数台マシンを立ち上げて、ガンガン使うには貧弱でした。 10世代のCoreシリーズだと、多くても10コア20スレッド。 11世代のCoreまで待つと、8コア16スレッドに縮小。。。 Ryzenなら5900Xで12コア24スレッド、5950Xなら16コア32スレッド、となるならRyzenでしょ、と。 Ryzenは昔から仮想化回りに若干の不安があることは知っていましたが、せっかく作るなら多少遊びたい気持ちもあって、Ryzenを選択しました。

10世代のCoreシリーズが爆熱仕様だったことも、Intelを回避した理由になりました。 自作PCのくせに、長期間同じマシンを使い続ける私は、簡易水冷ではなく空冷にしたい気持ちがありました。 正直メンテナンスもめんどくさいし、ジョババは嫌だし。 空冷最高!という考えですね。

5900X、5950Xどっちで行くかは、価格で決めました。 さすがに16コアはいらないだろうし、CPU単体で10万円を超えるのはどうなのよ、ということで、5900Xにしました。

ちなみに5900X、5950Xは、現在も品薄状態が続いています。 もしかしたリンク先の販売ページが転売ヤーとかかもしれないで、十分に注意して購入するようにしてください。



PCケース

私のデスクは、足元にPCケースを置くスペースが確保されているタイプのデスクです。 逆に言うと、このサイズに収まるPCケースしか置くことはできません。 あとはDVDドライブをつけるつもりがあったので、今となっては希少な5インチベイのあるものを探しました。 PCをピカピカさせる趣味は一切ないので、光らないファンが搭載されていて、クリアパネルではないものができればうれしいなーと思っていました。 あと最近はUSB-C接続のものが増えてきているので、フロントにUSB-Cの端子があるものを選定しました。

そんなこんなで条件を見て回った結果、結局Flactal DesignのDefine 7になりました。


本当はDefine 6のUSB-C端子を搭載したモデルのほうがサイズ的に余裕があってよかったのですが、すでに日本では手に入らない状態になっていまして、泣く泣くDefine 7にしました。 Define 6から若干サイズアップしたせいで、本当にギリギリ収まる(というか、若干はみ出ている)状態になってしまいました。 Flactal Designさん、あと数ミリでいいから小さくしてほしい。

今回はここまでです。 次回に続く。