ツナ缶雑記

ぐうたらSEのブログです。主にマイクロソフト系技術を中心に扱います。たまに技術と関係ないことも書きます。

2025年のノートパソコンCPU事情

ついにノートパソコンを買い替え

これまで私が使ってきたノートパソコンはSurface laptop 2でした。 2018年に購入したこのマシン、さすがにいろいろ限界になってきてました。 まずメモリが8GBしかなく、開発を行うのにはなかなかしんどい状態でした。 CPUもインテルCore第8世代と年代物で、Windows 11に対応しているCPUの中では最古のものになっています。 画面もだいぶ変色が進み、なんとなく黄色がかった色になってしまいました。 私は外出先でもちょいちょい開発をする機会があり、結構なストレスを抱えていました。

そんな中、1年以上前から、ノートパソコンの買い替えを検討していました。 Surface laptopが気に入っていたこともあり、次のマシンもSurface laptopかなーと考えていました。 ところが、Surfaceマシンは全体的にARM系CPUに移行するということで、一般コンシューマーにはSnapdragon搭載機しか売ってくれないと。 普段使いするならそれでも全然かまわないのですが、開発をするとなると話は変わってきます。 やっぱり安定感のある環境でやりたい、となり、長く険しいノートパソコン買い替えの旅に出ることになったのでした。

初回は、現状のノートパソコン事情をCPUスペックから眺めてみようと思います。

最近のノートパソコン事情

最近のノートパソコンですが、少し前から比べると、CPUの選択肢がかなり増えてきた印象があります。 先に述べたWindowsのARM対応もそうですが、AMD製のCPU搭載するノートパソコンがかなり増えた印象があります。 数年前からデスクトップ向けCPUでは、AMDの存在感が増してきていましたが、その流れがノートパソコンのほうにも波及してきているように思います。

CPUで見るノートパソコンの特徴

IntelもAMDも、CPUの型番を見れば、ある程度そのノートパソコンの立ち位置がわかるようになっています。 最新世代の型番の見方を簡単に紹介し、いくつかのノートパソコンをピックアップしてみようと思います。

Intel製のCPUの型番から特徴を見る

Intel製CPUの中でも、新しめのCore Ultra系に限定して整理してみようと思います。 Intel Core Ultraプロセッサの型番は、おおよそ以下の形式です。

Core Ultra 7 258V

まず、Core Ultraの部分は、製品ブランドを表しています。

その次に来る数字は、5、7、9の3種類があり、パフォーマンスレベルを表します。 数字が大きいほど高性能です。

次の3桁の数字と英字サフィックス部分を含めてSKUと呼びます。 SKUの最初の数字はプロセッサの世代を表しています。 上記の例だと第2世代であることを表します。 SKUの末尾につく英字は、CPUの使用用途を表したものです。 そしてSKUの真ん中にある数字2桁は、同じパフォーマンスレベル、世代、使用用途の中での細かなパフォーマンスレベルを表現しています。 数字が大きいほど高性能であることを表します。

ノートパソコン向けのCPUの場合、末尾の英字は4パターンあり、主に以下のような用途に採用される傾向があります(筆者の独断と偏見がかなり入ってます)。

末尾の英字 使用用途
HX クリエイター、ゲーム用途
H 性能重視、ハードなビジネス用途
V 性能とバッテリー持ちのバランス型
U バッテリー持ち優先、薄型軽量PC用

上に書いたもののほうがスペックは高い傾向にありますが、その分消費電力も高く、バッテリー持ちが悪くなります。 また消費電力が高いということは、より多くの熱を発生させることになります。 放熱のためにパソコンも大型化しやすく、重量も重くなる傾向にあります。

IntelのCPUが搭載されているノートパソコンを選ぶ場合、まずは末尾の英字を見れば、そのPCの主な用途がわかります。 私の場合であれば、外出先で開発機としてハードに利用することを考えているため、HシリーズやVシリーズのCPUが適しているわけです。

HXシリーズのノートパソコン

ここからは、いくつかCore Ultra 第2世代を搭載するノートパソコンの例を出してみます。

HXシリーズは、ゲーム用途やクリエイター向けのものがほとんどなので、一般的なユーザーは気にする必要がないモデルばかりです。 MSIのRaider 18 HX AI A2XWとかがこれにあたります。 ほとんどのモデルはGPUが別についていて、庶民にはなかなか手の出しずらい価格設定がされています。


当然パフォーマンス優先なので、外に持ち出して使うことはほぼ想定されていないノートパソコンと言えます。

Hシリーズのノートパソコン

レノボの IdeaPad slimは、Core Ultra 7 255H搭載の中では標準的なモデルかと思います。


続いてMSIのPrestige 13 AI Evo A2HMです。 HシリーズのCPUを搭載しているにもかかわらず、1kgを切る重量のマシンです。 価格もかなり抑えられていると思います。


Vシリーズのノートパソコン

Vシリーズは、各社とも様々なPCに搭載しており、機種も充実しています。 価格幅もかなり大きく、各社とも中心的なモデルがここに集まっています。

HPのOmniBook Ultra Flip AI PCはVシリーズ最強の288Vプロセッサを搭載しています。 価格もそれなりに高くなってきます。


続いて高パフォーマンスでありながら、価格とのバランスを考慮したモデルの多いのが258Vです。 dynabook XPZシリーズは、1kg切りの筐体で、持ち運びにもよさそうです。 ビジネスユースだとおなじみのメーカーだと思います。


226Vまで落とすと、コスパ優先のモデルが増えてきます。 acerはお安めのメーカーとしても有名ですが、Aspireシリーズからも226Vを搭載するモデルが出ています。 一般的な事務作業とか、ブラウジング、動画閲覧あたりならこれで全く問題ありません。


Uシリーズのノートパソコン

Uシリーズは省電力性が最大のウリなので、軽くてバッテリー持ちの良いモデルが多くなります。 Let's noteにも225Uを搭載するモデルがあります。


ただ、UシリーズのCPUを搭載するモデルは、まだ第2世代のCPUを搭載するモデルがそれほど出てきていません。 第1世代のUシリーズまで広げてみると、いろいろ出てくると思います。

個人的にすごく気になっているのが軽さをとことんまで追及している富士通のWU5シリーズです。 なんと重量639g。 価格はそれなりに高いですが、軽さにとことんこだわりたいなら良い選択になるのではないかと思ってます。


AMD製のCPUの型番から特徴を見る

AMD製のノートパソコン向け最新世代CPUでは、今までと大きく命名規則が変わっています。 以下のように命名されているのが新しいCPUです。

Ryzen AI 9 HX PRO 370

まずRyzen AIとPROの部分をあわせて製品ブランドを表しています。 AIやPROがついていないものもあります。

続く9 HXの部分はブランドレベルを表します。 最新世代だと5、7、9 HXの3種類があります。 数字が大きいほど高性能です。

末尾の3桁の数字はプロセッサの番号を表しており、最初の1桁がシリーズ番号、末尾2桁がSKU番号を表します。 シリーズ番号はCPUの世代を表していて、上記の例だと第3世代であることを表します。 ただし、過去に第1世代は存在せず、200番台からスタートしてます*1。 SKU番号は数字が大きいほど高性能であることを示しています。

AMDのCPUは、Intelのように使用用途が表現されていません。 単純にCPUの性能順に番号を割り振ってあります。 ノートパソコンの使用用途はパソコンメーカー側が決める、という思想になっています。 ただ、現在登場しているノートPCの傾向を私なりに見ると、9 HX系とそれ以外では、やや異なる用途が意識されているように思います。

ブランドレベル 使用用途
9 HX ハードなビジネス用途
5, 7 一般的な用途

私の場合であれば、9 HXが最適、ということになります。

Ryzen AI 9 HX搭載のノートパソコン

ここからは、いくつかRyzen AI 300シリーズのCPUを搭載するノートパソコンの例を出してみます。

まずはASUSのVivobook S14です。 Ryzen AI 9 HX 370を搭載するモデルが選択できます。 Ryzen AI 9 HX 370搭載マシンは1.5kg越えのものが多い中、これは持ち運びできる重量であるのが最大のポイントだと思います。


Ryzen AI 7搭載のノートパソコン

同じくASUSのZenbook 14にはRyzen AI 7 350搭載モデルがあります。 Vivobookより薄型軽量なのが特徴です。


Dell 14 PlusはAmazon限定で出ているRyzen AI 7 350モデルです。 多少重量がありますが、スペックの割には安めの値段設定になっています。


Ryzen AI 5搭載のノートパソコン

Ryzen AI 5はコスパ優先モデルがかなり多くなってきます。 HP OmniBook 7 Aeroは1kgくらいの筐体で、一般的なビジネスユースには問題ないレベルのスペックです。 上位のCPU搭載モデルと比較して、安価なものが多くなっています。


まとめ

今回は最近のノートパソコン事情を眺めてみて、どのようなCPUがあるのか、用途はどうなっているのか整理しました。 またそれぞれのCPUに対して、どんなノートパソコンが出ているかを俯瞰してみました。

次回は、私の選んだノートパソコンの紹介や、決め手について書いてみようと思います。

*1:よって実際は300番台が第2世代となりますが、本稿ではわかりやすさ重視のため、第3世代と表現します