
私は自宅で長いことSurface Laptopを使っていました。 業務で利用するのも、プライベートで利用するのも、世代違いのSurface Laptopだったこともあり、ドッキングステーションとしてSurfaceドック2を長いこと愛用してきました。
Surfaceの独自規格のコネクターを採用しているので、Surface以外のPCでは利用できませんが、Surfaceユーザーにとっては非常に便利なドッキングステーションでした。
以前の記事でも紹介した通り、ついにノートパソコンを買い替え、Surface LaptopからASUSのVivobook S14に乗り換えました。 そうなると、Surfaceドック2は使えません。 ということで、新しいドッキングステーションを探すことにしました。
求める性能
新調したノートパソコンは、最大100WのUSB PD充電に対応しています。 なので、ドッキングステーションもUSB PDで100W以上の給電ができることが必須条件です。
外部ディスプレイは4Kディスプレイを1台必ず接続します。 現在HDMIで接続していることもあり、接続方式はHDMIが希望です。
また、フルHDディスプレイを1台、追加で接続する可能性があります。 こちらの接続方式は特に問いません。 なんでも対応可能です。
さらに、USB-A接続の周辺機器を3台使っています。 キーボード、ヘッドセット、WebカメラがUSB-A接続になっていて、利用が必須です。
イーサネットはなくてもかまわないのですが、なんだかんだ有線接続の安定性が気に入っていて、手元までLANケーブルが伸ばしてあります。 あったら絶対に使うポートです。
必須の性能はこのくらいで、あとはどれだけ利用シーンに合致するかで見極めていきます。
ドッキングステーションの見定め方
いろいろ見て回った結果、製品の絞り込みに一番使えるのは、画面出力周りの機能と、ノートパソコンとの接続インターフェースです。 具体的にどのようなところを見ればよいか、簡単にまとめてみます。
画面出力の仕様
多くのドッキングステーションは、外部ディスプレイへの接続ポートを持っています。 しかし、ドッキングステーションによって仕様がかなり大きく異なります。 特に画面を複数の外部ディスプレイに接続したい場合は、ドッキングステーションと外部ディスプレイをどのようにつなぐのか、よく考えておきましょう。
外部ディスプレイへの接続は、現在のところHDMI、Display Port、USB-Cの3パターンがほとんどです。 お持ちの外部ディスプレイに対応するポートが存在するのが一番確実です。 存在しない場合は変換ケーブルを使う必要があり、安定した接続ができるか、不透明さが増します。 給電と映像信号の送信を1本のUSB-Cケーブルで行うタイプのディスプレイもあります。 その場合、ドッキングステーション側でもその仕様を満たすポートが必要となるので、細かな仕様にも注意しましょう。
また、ドッキングステーション側のポート数も確認しておきましょう。 ポートがあっても他のポートと排他になっていたり、そもそも1ポートしかなかったり、いろいろ差があります。
MacとWindowsでドッキングステーションの仕様が違うケースもあります。 特にMacを使う場合は、画面の拡張表示ができないケースがあるので、よく仕様を確認しておきましょう。
ノートパソコンとの接続インターフェース
ノートパソコンには、ドッキングステーションを通じて充電を行います。 また外部ディスプレイや周辺機器、有線LANポートに、ドッキングステーションを通じて接続します。 この時重要なのが、接続の規格です。 一番有名なのはThunderboltで、現行だと3~5の3種類があります。 お使いのノートパソコンが、Thunderboltに対応していると書かれているなら、対応したバージョンのものを選びましょう。 後方互換性はあるので、ノートパソコンがThunderbolt 3に対応しているなら、ドッキングステーション側はThunderbolt 3~5、どれを選んでもかまいません。
ノートパソコン側にThunderbolt対応、と書かれていない場合は、ノートパソコンの必要とする電力を確認しましょう。 ノートパソコンに給電するためのUSB-Cポートが、どれだけの電力を受け取れるかスペック表を見て確認します。 特に記載がない場合は、ノートパソコンに付属してくる電源の出力を確認しましょう。 2025年10月に登場しているノートパソコンであれば、おおよその目安としては以下のパターンが多いと思います。
| スペック | 必要電力 | Thunderbolt |
|---|---|---|
| ミドルスペック以下 | 60~70W | 3, 4 |
| ハイスペック | 100W程度 | 3, 4 |
| ゲーミングノートパソコン | 100W以上 | 5 |
※表内にThunderboltの規格も書いていますが、ここはあくまで目安として見てください。
ドッキングステーションからの給電能力が、ノートパソコンの要求する電力を上回っていないと、ケーブルを指しているのに徐々にバッテリーが減っていく、という状態になります。 非常に重要な指標になりますし、ここを満たしていないと、ドッキングステーションが使い物にならなくなります。
ドッキングステーション側もThunderboltに対応していないことがあります。 その場合も、ノートパソコンへの給電能力と画面出力の仕様をよく確認してください。 特に給電能力が不足していないかは確認必須です。
その他の考慮事項
画面出力と給電能力がクリアできたら、接続する周辺機器の数と接続方法を考えながら、必要なものを考えましょう。 ドッキングステーションにはたいていUSB端子がついていて、常時接続する周辺機器は、すべてそこに接続することになります。 マウス、キーボード、プリンター、Webカメラ、マイク、ヘッドセット、外部ストレージ、などなど、人によって接続するものは様々です。 通信量が少ない周辺機器は、USB-Aで接続するものもまだまだ多いので、自分の接続するものを考えてから決めることをおすすめします。 USB-AとUSB-Cのポートがそれぞれ何個必要か、考えましょう。
ドッキングステーション側のUSBポートは、データ通信ができるポート、充電ができるポートに分かれていることにも注意しましょう。 充電しかできないポートに外部ストレージを接続しても動きません。
Anker Prime ドッキングステーション (14-in-1, Dual Display, 160W)
最終的に私が選定したのは、Ankerのドッキングステーションでした。
こいつは、ノートパソコンとの接続端子がThunderboltの規格に対応していません。 ただ、給電はMaxで100Wまでできます。 Vivobook S14が100W給電に対応しているので、ちょうどよく仕様を満たしていました。
転送速度は10Gbpsで、実用上の問題はありません。 自宅内のLANも1Gbpsですし、今後2.5GbpsのLANに変わったとしても、十分余裕があります。 またドッキングステーションに外部ストレージを接続することは絶対にないので、転送速度は余裕があります。
データ転送用のUSB-Aポートが背面に3つ、前面に1つある、というのも私の用途にぴったりでした。 私はキーボード、Webカメラ、ヘッドセットを常時接続しているのですが、どれもUSB-Aでの接続です。 背面のUSB-Aポートをちょうど使いきれます。
キーボードは、自宅だとLogicoolのG913という無線接続のタイプを使っています。 USBレシーバーを使う方式のほかに、Bluetoothでも接続できるのですが、BitLockerのパスワードを入力する画面では、Bluetooth接続だと入力できません。 BitLockerのパスワード設定が会社のルールで必須になっており、必然的にUSBレシーバーを選ぶことになってしまっています。
イチオシのポイント
Anker Prime ドッキングステーション (14-in-1, Dual Display, 160W) は、ポートの構成や給電能力など、求めているスペックを完全に満たしてくれています。 それに加えて、充電専用のUSBポートがある、というのが個人的にイチオシのポイントです。
どういうことかと言いますと、かなり多くのドッキングステーションは、接続したノートパソコンとデータ通信ができるポートを備えています。 もちろん充電も可能なように構成されているものが多く、中にはThunderboltのポートがあるものもあります。 しかし、それらは充電専用ポートではない、というのが時にデメリットにもなります。 もちろんそういったポートにスマートフォンを接続すれば充電もできますし、ノートパソコンとの通信もできます。 しかし、情報セキュリティの強化が叫ばれている中、会社のノートパソコンに、USB経由で外部ストレージと接続してはならないルールを課されていることがあるのではないかと思います。 実際私はそういったルールを課されています。 そういう状況下では、ドッキングステーションとノートパソコンを接続した状態で、Thunderboltのポートでスマートフォンを充電できなくなります。 会社のルールに違反してしまうからですね。 しかし、Anker Prime ドッキングステーション (14-in-1, Dual Display, 160W)は充電専用ポートが存在するので、そちらのポートを使えば、ノートパソコンを接続した状態で、スマートフォンの充電ができちゃいます。 これは私にとって非常にうれしいポイントです。
Anker Prime ドッキングステーション (14-in-1, Dual Display, 160W)は、よくあるドッキングステーションに充電機能を付加した製品なんですよね。 すなわち、これが1台あれば、充電器を別途用意する必要がなくなります。 充電専用のポートは、USB-Aが1つ、USB-Cが2つあります。 結構な方が、これ1台で充電は完結できるんじゃないかと思います。
残念なポイント
Anker Prime ドッキングステーション (14-in-1, Dual Display, 160W)は、私のいろいろな要望を満たしてくれる素晴らしい製品なのですが、1点だけ残念なポイントがありました。 それは、付属してくるノートパソコンとドッキングステーションを接続するUSB-C to Cのケーブルが、非常に扱いずらい点です。 多くのノートパソコンは、充電用のUSB-Cポートが本体の側面にあると思います。 そこにストレートのUSB-C端子を差し込むと、ケーブルが大きく横に張り出してすごく邪魔です。 Anker Prime ドッキングステーション (14-in-1, Dual Display, 160W)に付属するUSB-Cケーブルは高品質なものなのですが、その反面ケーブル自体が硬くて、より横への張り出しが大きくなります。 これは非常に扱いにくかったです。
私はノートパソコンの裏側にドッキングステーションを配置しているので、ノートパソコンに接続するUSB-Cケーブルは、L字に曲がって、背面方向に延びてくれる方がうれしいです。 付属するUSB-Cケーブルの利用はあきらめて、別途そういったケーブルを調達することにしました(それくらい邪魔でした。。。)。
調達するケーブルは、100W給電に対応し、10Gbpsの通信にも対応していなければなりません。 そういう製品がないか探してみたところ、CIOから良いものが見つかりました。
最大240Wの充電に対応し、データ転送も20Gbpsまで可能です。 かなりオーバースペックですが、今回の条件は満たしてくれる製品です。 長さや色も選択できるので、好きなものを選ぶとよいと思います。 実際私も使用していますが、今のところ特に不具合なく使えています。
とはいえ、Ankerの推奨する接続方式ではないので、自己責任でお願いします。
まとめ
今回は、私の購入したAnker Prime ドッキングステーション (14-in-1, Dual Display, 160W)の紹介でした。 ドッキングステーションに充電機能を付加するという斬新な考え方で、特に会社のノートパソコンを接続したいユーザーのニーズをうまくとらえている良い製品だと思います。 たまにAmazonやヨドバシ.comでセール価格になっていることがあり、私が見ていた時はメルカリの中古品より新品の方が安く買える状態でした。 狙っている方は、セールのタイミングを見逃さないようにしましょう。
というわけで、ここ数回にわたって書き連ねてきたノートパソコンの購入に関するエントリーは、今回が最終回です。 作業環境が大幅にアップデートされ、外出先でもサクサク動作を手に入れることができ、非常に満足しています。
次のパソコン導入計画
来年以降は、ついにメインのデスクトップパソコンの更新をしていく予定です。 自宅には2台パソコンがあって、古い方は第9世代のIntelプロセッサーが載っています。 GPUもRTX 3050と、最近のゲームをやるには心もとない状況です。
Zen6世代のRyzenのリリース計画や、GeForce RTX 60世代の情報が明らかになってきたら、具体的な計画を考えていこうと思っています。