ツナ缶雑記

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Chromium 版 Edge 用の Test & Feedback 拡張機能を試す

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Chromium 版 Edge で使える Test & Feedback の拡張機能がリリースされていましたので紹介します。

Test & Feedback 拡張機能とは

Web アプリケーションの手動テストを実施する際、不具合などの報告を Azure DevOps にログインすることなく、ブラウザーから直接行うことのできる拡張機能です。 わざわざ Azure DevOps にログインして Work Item を起票することなく、簡単に報告を上げることができるのが、この拡張機能のウリといえます。 またブラウザー上でのテスターの操作記録を自動的に取得してくれるため、不具合の再現性を高めることもできます。

元々は ChromeFirefox 向けのブラウザー拡張機能として提供されていましたが、 Chromium 版 Edge での動作もできるようになっています。 各ブラウザー用の拡張機能のリンクは以下から参照できます。

marketplace.visualstudio.com

インストール

以下のページから Chromiun 版 Edge 用のブラウザー拡張機能をインストールすることができます。 microsoftedge.microsoft.com

接続

Azure DevOps の組織に接続します。 ブラウザー上右上に出てくる以下のアイコンをクリックします。

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アイコン

[Connected] を選択して、接続先の Azure DevOps 組織の URL を入力します。

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Azure DevOps の組織に接続

接続先のチームを選択します。

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接続先のチームを選択

これで Azure DevOps のチームへの接続が完了しました*1

操作の記録と Work Item の作成

インストールした機能を使用して、Azure Boards に新たな Work Item を追加してみましょう。 今回は画面キャプチャーを取得して、そこにコメントを追記し、新たなタスクを登録する、というシナリオを追ってみたいと思います。

まず左側の三角ボタンを押下して、セッションを開始します。

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記録の開始

カメラにファイルのアイコンから、 [Browser] を選択します。

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ブラウザーの画面キャプチャーを開始

以下のようにブラウザー内のキャプチャーを取得したり、そこに対して直接コメントを記載したりすることができます。

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フィードバックを書く

このように問題を発見したら、「!」マークのついているファイルアイコンから、直接 Work Item を起票することができます。

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Work Item を直接起票できる

今回はタスクを作ってみます。 作成するタスクのタイトルを入力して、保存してみましょう。

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タスクのタイトルを入力して保存

正常に保存が完了すると、以下のように Azure Boards にタスクが追加されます。

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Azure Boards にタスクが追加される

先ほどキャプチャーした画像は、タスクの詳細を開くと張り付けられていて、確認することができます。

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タスクの詳細に、キャプチャ画像が張り付く

まとめ

今回は Azure DevOps から新たに提供された Chromium 版 Edge の拡張機能である Test & Feedback の機能を紹介しました。 以前から存在していた ChromeFirefox 用の Test & Feedback 拡張機能と、できることは全く同じでした。

この機能は、主に探索的テストを行う場面で役立つのかなーという印象です。 テスト中に発見した不具合を逐一報告できる機能となっているため、このような使い方と相性がよさそうです。 また操作手順を定めたテストにおいても、操作記録を自動的に取得してくれるため、正しいオペレーションが行われたか、あとから検証することができます。 こういったツールを活用することで、手動の打鍵テストを効率化できるかもしれませんね。

*1:今回は同一ブラウザーセッション内で、接続先の Azure DevOps にログインした状態で実行しています。