Core 第 12 世代 CPU を用いた PC を作るシリーズの第 9 回は、SSD の選定について書いていこうと思います。 前回の記事はこちらからどうぞ。
マザーボードの仕様を確認する
今回利用することにした ASRock Z690 Pro RS は、 M.2 SSD を搭載できます。 内訳は PCIe 4.0 が 2 本、 PCIe 3.0 が 1 本です。
今回は PCIe 4.0 のスロットを使っていこうと思います。 1 本はシステムドライブ用、もう 1 本は仮想マシンのイメージ置き場として使います。
PCIe 4.0 SSD の選定
実は手元に PCIe 4.0 の M.2 SSD を 1 本所持しています。 Samsung の 980 PRO 1TB モデルです。 これを使わないのはもったいなさすぎるので、しっかり流用していきます。
もう 1 本の SSD は、実アプリの実行に有利な SSD を使おうと考えていました。 SSD はスペック表で目立っているシーケンシャルリード、シーケンシャルライトの性能では測りきれない部分があります。 そこでよく利用されるのが、 PCMark 10 のベンチマークです。 このソフトウェアには、 Office アプリケーションの性能を計測する機能があります。 これでストレージ性能を計測すると、実アプリで高速に動作する SSD が見定められます。
某 PC 系メディアで実施されていた SSD の比較によると、 Office アプリケーションのテストで良い結果を出していた製品は、以下のものでした。
某メディアのベンチマーク結果を見る限り、 Plextor M10PGN は、 Office アプリケーションに、 Crucial P5 Plus は写真加工や動画編集などにそれぞれ強みがあるようでした。 私の場合、クリエイティブ目的はかなり限定的です。 ということで、もう 1 本の SSD は Plextor M10PGN を使用することにしました。 この新しい SSD をシステムドライブ用に、手持ちの Samsung 980 PRO は仮想マシンのイメージ置き場に使っていこうと思います。
PCIe 3.0 SSD をどうするか
現状 2.5 インチの SATA SSD を 2 本、あわせて 1.5GB 、データ置き場として活用しています。 これらの SSD は利用し始めて 5 年ほど経過しており、そろそろ経年劣化の気になる年代に入ってきました。 手元に昨年購入した PCIe 3.0 1TB SSD が1つあるので、これにデータを移動させようと思います。
データ容量は 1.5TB あるものの、実際に使っているのは 500GB 程度です。 容量的に少々減ってしまいますが、データが急に爆増することはないでしょうし、問題ないと思います。
ちなみに今手元にあるのは Seagate FireCuda 510 です。
この SSD はキャッシュ切れを起こした後もそれなりの速度で転送できる能力があり、大容量データを高速で出し入れできます。 データ保存という私の用途に合致した製品です。 容量不足になるまでの間、つなぎとして利用するには十分すぎると思います。
2.5 インチ SSD からの卒業
すでに購入から 5 年近く経過している 2.5 インチ SSD は、今回を機に引退してもらうことにします。 データが飛んでからでは遅いので、故障が発生する前に取り外してしまおうと思います。 ただ、データの移動などで大容量が必要になることも想定できるため、 SSD 自体は手元に残して、外付け SSD に換装することも視野に入れようと思います。
2.5 インチ SSD を USB 経由で利用できるようにするケースは、割と安く販売されています。 データ移行の際、使ってみてもよいかなーと思います。
まとめ
ということで、新たに PCIe 4.0 の m.2 SSD である Plextor M10PGN を用意することに決めました。 残り 2 つの SSD は、手持ちの物を流用していく作戦です。 既存パーツがかなり流用できるので、安く組み立てられそうです。
次回は最終回、全体のまとめをしていきます。