私自身がはまってしまったので備忘録もかねて書いておきます。
現象
Hyper-V を有効にして、 Windows 10 20H2 の仮想マシンを作成しました。 OS のインストールも完了して、ログインアカウントはホスト OS でも使っている MS アカウントに設定。 そして PIN の設定もして、仮想マシンの起動もできました。 Windows Update を実行し、パッチをあてて再起動したら。。。
こんな感じでパスワードの入力画面が出てきません。 現在時刻の表示すら出ていません。 右下の電源アイコンとその左隣のボタンだけ操作できる、そんな感じになってしまいました。
原因
聡明な方はすでにお気づきかと思いますが、原因は PIN の設定をしてしまったことと、 Hyper-V を [拡張セッション] モードで起動してしまったことにあります。 この状態ではログインすらできないので、まずは [拡張セッション] モードを無効にします。
[拡張セッション] の設定は、 [表示] メニュー → [拡張セッション] のチェックを外すことでオフにできます。 この設定をオフにすれば、いつもの時計が表示されるようになります。
また通常通り PIN を入力してログインすることができます。
拡張セッションを使いたい場合
拡張セッションを使うと、ホスト OS のドライブにアクセスできるようになるので、非常に便利です。 拡張セッションを使いたいのであれば、ゲスト OS 側の設定で、 Windows Hello を無効にしましょう。 PIN を有効にすると Windows Hello が有効になります。 この状態だと拡張セッションが使えません。
ゲスト OS 側で [設定] を開きます。
[アカウント] を選択します。
[サインイン オプション] のメニューを選択します。 OS インストール時に PIN を設定してしまっている場合、 [Microsoft アカウントに Windows Hello サインインを要求する] の項目が以下のようにオンになっていると思いますので、オフに設定します。
この状態で、再度 [表示] メニュー → [拡張セッション] のチェックをオンにしてください。 今度は MS アカウントのパスワードを入力するための画面が表示されるはずです。
今度は PIN ではなく、 MS アカウントのパスワードを入力してログインしましょう。
なお Windows 11 の場合もほとんど同じ設定ができました。 詳細は以下に記載しています。