ツナ缶雑記

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Core 第12世代の PC 構成を考える(PCケース編 その2)

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Core 第 12 世代 CPU を用いた PC を作るシリーズの第 4 回は、前回の続きで、 PC ケースの選定について書いていきます。 前回の記事はこちらからどうぞ。

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PC ケースの使い勝手からさらに絞り込む

私のデスクは、 PC をデスク下の PC 置き場に配置しています。 実際に使っているものとはちょっと違うのですが、こういった箱型の置き場に PC を置いています。


DEWEL CPUワゴン パソコンワゴン 60x50x30cm PCワゴン キャスター付き デスクサイド収納 デスク下ワゴン 棚板高さ3段調節 排熱を妨げない 丸角加工 メラミン加工

こういったものの中に配置する場合、端子類や電源スイッチが PC ケースの上部に、しかもできる限り前面パネルの上にあったほうが、使い勝手が良くなります。 PC は箱の中から動かすことはないので、天面の奥の方に端子があると使えません。 またケース前面パネル側に端子があるタイプの物も、下の方に手を伸ばさなければならないので使いにくいです。 特に端子が PC ケース下部にあるものは私の PC 設置方法にあいません。

PC の設置方法、設置場所から考える

ちょっと本題からそれてしまいますが、 PC ケースの選定にあたってどこに USB ポートがあるとうれしいか考察してみます。 あくまで私の考えなので、ご参考までに。

デスク下配置、天面に余裕なし

私のように、デスク下に PC を配置し、箱型の置き場に配置している場合、 PC 天面に手を差し込む隙間がないと思います。 そういった場合は、 PC ケース前面の上部に端子があるものや、天面の前面パネル側に端子があるものを選ぶと使い勝手が良いです。 また配置できるのであれば、それなりに高さのある PC ケースを選んでおいた方が、座ったまま楽に端子類にアクセスできます。

例えば PC ケース前面の上部に端子があるものだとThermaltake の Versa H26 は非常に人気があります。


前回紹介した Flactal Design の Define 7 Compact も、この要件を満たしてくれるケースです。 このケースは天面の前面パネル側に端子があります。 またこのケースは天面とデスクの間に隙間がない場合も、少しだけ PC ケースを前面にオフセット配置できるように工夫されています。 デスクから前面パネルの頭を少しはみ出させて配置することを想定した位置に足があるので、 PC ケース天面とデスクの間に隙間がなくても使いやすい位置に端子を持ってこれます。

デスク下配置、天面に余裕あり

この場合は PC ケース上部、そしてできる限り前面パネル寄りに端子のあるものを選ぶと良いです。 いくら天面に余裕があるとしても、デスク下に配置する以上、奥側にある端子は使いにくいです。

例えば MSICreator 400M は、天面に余裕がない場合選択肢から除外されがちですが、余裕があれば使えるケースになります。 このケースは、先ほど紹介した Flactal Design の Define 7 Compact より若干端子が奥側に寄っているので、天面に余裕がないと端子に干渉することがあります。


座席横配置、床置き

PC をデスク下ではなく、椅子の横に床置きする場合、端子が天面にあれば使い勝手は十分です。 天面方向にはなるべく障害物を置かない方が、より端子類の使い勝手は良くなると思います。

例えば、デスク下配置ではあまり選択肢にあげることができない、天面の左右サイドに端子が寄っているような PC ケースも選択しやすくなります。 MSI の MPG QUIETUDE 100S は、天面右側に端子が寄っています。 椅子の左側に置くのなら最適なケースになりそうです。


卓上配置

卓上に配置する場合は、 PC ケース前面パネルか側面パネルに端子類があったほうが使いやすいです。 また卓上配置するならコンパクトなものの方が良いと思います。 PC を縦向きに置くなら前面パネル、横向きに置くなら側面パネルに端子があるのがベストでしょう。 目線よりさらに高い位置に PC を配置するなら、 PC ケース底面近くに端子があるものを選びましょう。

2020 ~ 2021 年くらいに結構話題になっていたケースに COOLER MASTER の MASTERBOX Q500L があります。 これは側面に端子があるのですが、端子の位置を自由に組み替えできます。 様々な配置に対応するケースと言えます。


また LIAN LI の O11 Dynamic も卓上配置に適していると思います。 いわゆる「映える」 PC ケースで、前面パネルもガラスになっているタイプです。 卓上配置して、さらにピカピカさせたい場合はこういう製品を選ぶのもありだと思います。 端子は前面パネルにあります。


結局どれを選択するか

途中様々な考察を挟みましたが、私の場合はデスク下配置で、天面にも余裕がありません。 よって端子類ができる限り前面パネルに寄っているものから選ぶことにしました。 N WIN の 301C IW-CF07 はケース前面に端子があるので私の環境では除外せざるを得ません。 結局残ったのは Flactal Design Define 7 Compact / Meshify 2 Compact と、今回初めて見た MSI MPG SEKIRA 100P でした。

Fractal Design の PC ケースが優秀なことは、過去触ってきてよく知っています。 しかし、 USB 3.2 Gen 2x2 の将来性を見たとき、 MSI のケースを選択するのも悪くないと考えました。 また USB ポートもそれほど数が必要ないので、今回は思い切って MSI MPG SEKIRA 100P を選択することにしました。


まとめ

PC ケースは、 USB 端子の種類などの機能面や、見た目などの装飾面、特にスペックとして語られることのない静音性・排熱性・組み立てやすさ・建付けの良さなど、様々な観点を総合的に判断して選ぶものだと思います。 機能面を犠牲にして、装飾に全振りするような考え方もありです。 それだけ選択肢が多く、選ぶのが楽しいパーツであるとも言えます。

私の場合、機能面を重視して PC ケースを選ぶことがほとんどです。 また端子の位置など、毎日の使い勝手が良くなる PC ケースを選ぶようにしています。 見た目は優先順位が落ちるので、どうしても毎度同じようなケースばかり選定してしまっていました。

MSI MPG SEKIRA 100P は、側面がガラスパネルの割に、全体的に落ち着いた見た目をしていると思います*1。 側面パネルがガラスの物を選ぶのはこれが初めてです。 機能面も十分で、私の要件にはよく合致する製品だと思いました。

次回はいよいよマザーボードの選定を行います。

*1:ドラゴンロゴはいらないけど