ツナ缶雑記

ぐうたらSEのブログです。主にマイクロソフト系技術を中心に扱います。

AMD プロセッサでも Hyper-V を入れ子にできるようになる話

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以前こんな記事を書きました。

tsuna-can.hateblo.jp

今まで Hyper-V の仮想マシン内にさらに Hyper-V を立ち上げたり、 Docker を立ち上げたり、ということが AMD プロセッサではできませんでした。 しかし、ようやくと言うか、ついにと言うか、 AMD プロセッサでも Hyper-V の入れ子ができるようになるそうです。

念のため歴史を紐解く

もともと AMD プロセッサでは Hyper-V の入れ子はできなかったのですが、以下のブログポストにもある通り、 Windows 10 の Insider 向けにこの制限が解除される動きがありました*1

https://techcommunity.microsoft.com/t5/virtualization/amd-nested-virtualization-support/ba-p/1434841

長らくこの機能は Insider 向けにのみ提供されてきましたが、 Windows 11 と Windows Server 2022 から、ついに一般向けにもリリースされるようです。

詳細が知りたい場合は英語版のページを見る

この Hyper-V の入れ子については、まだ日本語ドキュメントが整備されていません。 詳細が知りたい方は、以下の英語版ページを参照してください。

docs.microsoft.com

2022/03/23 追記

日本語ドキュメントが追加されていたのでリンク先のみ追記します。

docs.microsoft.com

追記ここまで

AMD プロセッサの場合、少々条件がきつめです。 OS の最新化が避けられないようです。 記載を抜粋しておきます。

AMD EPYC/Ryzen processor or later

  • The Hyper-V host must be Windows Server 2022/Windows 11 or greater
  • VM configuration version 10.0 or greater

Note

The guest can be any Windows supported guest operating system. Newer Windows operating systems may support enlightenments that improve performance.

もうしばらくは様子見

今回は AMD プロセッサでも Hyper-V の入れ子ができるようになる話をご紹介しました。 ホスト OS を Windows 11 にあげないといけないので、2021 年 10 月現在は少々ハードルが高い条件に見えます。 Ryzen のお高めのプロセッサだと、 Windows 11 が性能をフルに発揮できない問題が起きています。



これが解消しない限り、メインマシンの OS 更新はできないです。。。 条件が整ってからじゃないとお試しできないのが悲しいところです。

早いところ安心して Windows 11 にアップデートできるようになると良いですね。 もう少しでパッチが出るという話もあるので、そこに期待しましょう。 そしてこの機能には個人的に非常に期待しているので、早く安心して使える環境になってほしいですね。

*1:この話があったので、そのうち AMD プロセッサでも Hyper-V の入れ子ができるんだろうとふんで、私は Ryzen にしたのもあります