ツナ缶雑記

ぐうたらSEのブログです。主にマイクロソフト系技術を中心に扱います。たまに技術と関係ないことも書きます。

性能高めなノートPC選び - 2025年上期版

私が日常で利用しているノートPCは、Surface Laptop 2 で、そろそろ限界に近付きつつあります。 CPUは第8世代のCore i5 8250U(4C8T)、メモリも8GBしかありません。 リリースは2018年、そろそろ7年をむかえ、画面の色合いもだいぶおかしなことになってきています。

Surface Laptop 2 の仕様と機能 - Microsoft サポート

というわけで、最近のノートPCを調査して、移行先のノートPCを探してみようと思います。

要求水準

Surface Laptop 2を購入したころは、それほどこのPCを持ち歩いて作業するケースは多くありませんでした。 このPCでは開発もほとんど行っていませんでしたし、ブラウザーとOfficeが動けばいいかー程度の使い方を想定していました。 しかし、最近は結構がっつり使うケースが増えてきています。 Dockerも動かしたいし、普通に開発もしちゃっています。 そうなってくると、それなりに高いスペックが求められてきます。

メモリ

特に重要なのがメモリです。 16GBだとDockerをローカルで動かしながら、いろいろ立ち上げて開発するのは心もとない状況になってきています。 実際に社用PCは16GBのメモリを積んでいますが、常にカツカツ状態です。 32GBあれば安心できそうです。

CPU

コア数もそれなりに欲しいと思っています。 以前調査した結果ですが、アプリ開発では最低でも8コア以上が必須です。

tsuna-can.hateblo.jp

4年前のデータですが、傾向としては今も同じなんだろうと思います。 多コア化が当たり前となり、むしろ以前より並列処理に対する最適化が進んでいる可能性もありそうです。 また仮想化系の機能を利用することを考えると、もう少しコア数があったほうが安心できる状況かと思います。

なおARM系CPUは、まだ互換性に信頼がおけないということで、今回は除外しようと思います。 ビジネスユースだと、もう少し実績を積んでからじゃないと難しいように思います。

可搬性

いくら高性能だからと言って、可搬性を犠牲にはできません。 操作性と可搬性のバランスから見て、画面サイズは13~14インチがベストです。 外出先で作業する時も、これ以上大きくなると周囲の邪魔になってきます。

Surface Laptop 2は1.22kgで、持ち運びには苦労していません。 リュックサックでのもち運びだと、多少の重さは気になりません。 しかし過去の経験上、1.5kgを超えてくると、持ち運びが「修行」になってきます。 1kgを切るような軽量ノートPCも多数ありますが、スペック的に見合わないものが多くなります。 なのである程度幅をもって見ていきます。

ディスプレイ

画面サイズは13~14インチで、16:10~3:2くらいの縦横比がいいです。 16:9の縦横比だと、作業するには縦が小さすぎて使いにくくなります。 Surface Laptop 2は3:2なんですが、このくらい縦があると作業しやすいです。

解像度は、できればFHDより上の性能を求めたいです。 いろいろなサブウィンドウを開きながら開発を行うため、FHDクラスだと少々難があります。 必須ではない要求ではあるものの、頭の片隅には入れておきたいところです。

グラフィック

ノートPCでゲームやクリエイティブな作業をすることは想定していないため、CPU内臓グラフィックのものを選択したいです。 外部GPUを搭載するゲーミングノートPCも存在していますが、これらは消費電力が高く、バッテリーでの駆動時間が短くなりがちです。 電力はできる限りCPUパワーに割り振りたいので、ゲーミングPCは除外します。

候補の高性能モバイルノートPC

基準のスペック

薄型軽量のノートPCは、ビジネス用途でも需要が高く、各社から相当数の製品が出ています。 とりあえず前述の要求水準を満たす具体的なスペックを定めてみましょう。

項目 基準
CPU
  • Intel Core Ultra 7 155H
  • Intel Core Ultra 9 185H
  • Intel Core Ultra 7 255H
  • Intel Core Ultra 9 285H
  • Ryzen AI 9 300シリーズ
グラフィック 外部GPUではないもの
メモリ 32GB以上、クロックにはこだわりなし
重量 軽量をうたう、1.4kg以下で持ち運びに適したもの
画面サイズ 13~14インチ、3:2~16:10
解像度 可能であればFHDクラスを超えるもの

候補1 Lenovo ThinkPad X13 Gen 5

プレミアムモデルを選択すると、Core Ultra 7 155Hを搭載できます。 メモリ32GB、512GB SSD、13.3インチ 1920×1200 IPS液晶と十分なスペックです。 重量も1.13kgと軽量。

Lenovo
ThinkPad X13 Gen 5:プレミアム
21LUCTO1WWJP4


2025年3月末時点で私の気に入った構成でカスタムしたら、おおよそ21万円でした。

候補2 Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 12:プレミアム

こちらもプラミアムモデルを選択すると、Core Ultra 7 H155を搭載できます。 ThinkPad X13 Gen 5とほぼ同等スペックで、画面解像度が2880×1800を選択できます。 また若干バッテリーが増強されているのと、重量が0.99kgとかなり軽量化されています。

Lenovo
ThinkPad X1 Carbon Gen 12:プレミアム
21KCCTO1WWJP8


2025年3月末時点で私の気に入った構成でカスタムしたら、おおよそ27万円でした。

候補3 富士通 LIFEBOOK WU2/J3

Core Ultra 7 H155を搭載した軽量ノートPCです。 メモリ32GB、512GB SSD、14インチ 1920×1200 IPS液晶、なんと0.9kg。


Amazonでは固定スペックのものしか選べませんが、富士通WEB MARTだといろいろカスタムできます。

LIFEBOOK WU2/J3 カスタムメイドモデル

私好みにカスタムすると、26.5万円でした。

候補4 ASUS Zenbook 14 OLED

Core Ultra 7 H155を搭載した薄型ノートPCです。 メモリ32GB、512GB SSD、14インチ 2880×1800 有機ELディスプレイ、1.28kg。


Amazonで購入できるのは2024年モデルのみのようです。 ASUS Storeに行くと、2025年モデルも購入できます。 2025年モデルは、Core Ultra 7 H255やCore Ultra 9 H285の構成も選択できます。 また2024年モデルのCore Ultra 7 H185搭載モデルもあります。

ASUS Storeの方で、2025年モデルを選択し、Core Ultra 9 H285の構成でカスタムすると、約22万円でした。 メモリ32GB、1TB SSD、2880×1800タッチディスプレイ搭載でこの価格なら、かなり競争力がある印象です。

候補5 ASUS Vivobook S 14

Ryzen AI 9 HX 370搭載のノートPCです。 メモリ32GB、1TB SSD、14インチ 2880×1800液晶、1.3kg。


Ryzen AI 9 HX 370を搭載する軽量ノートPCは、ほぼこの機種しかないと思います。 価格も21万程度に抑えられていて、悪くない印象です。

候補6 MSI Prestige 13 AI Evo A1M

MSIと言えばゲーミングかと思いきや、ビジネスノートPCも出しているみたいです。 Core Ultra 7 H155搭載、メモリ32GB、1TB SSD、13.3インチ 2880×1800 有機ELディスプレイ、0.99kg。


同じモデルでもいくつか構成を選択できます。 Wi-Fi 7搭載モデルもあるようですが、正直Amazonのサイトを見てもよくわからないので、公式サイトを見て、型番で選んだ方が良いかもしれません。

スペック的には良い選択肢になりそうです。 しかしMSIのロゴが大きく入ったデザインは、ビジネスユースだと賛否が分かれそうです。

まとめ

まだまだ他にもいろいろな機種がありますが、私の心に入ってきた機種に絞って紹介しました。 デザインとか、細かな仕様の違いとか、もう少し詳しく調べながら、最適な一台に絞り込んでいこうと思います。 購入したらまた性能レビューとかもしてみたいと思います。