ツナ缶雑記

ぐうたらSEのブログです。主にマイクロソフト系技術を中心に扱います。

PCをRyzen 9 5900Xで組んだ話(マザーボードの選択編)

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前回はチップセットにB550をなぜ選んだか、といったあたりまで書きました。 今回はB550チップセットを搭載する様々なマザーボードの中から、何をどのように選択したのか、書いていこうと思います。

前回の記事はこちらからどうぞ。

tsuna-can.hateblo.jp

マザーボードの選択手順

マザーボードを選定しようとすると、その数の多さや仕様の分かりにくさ、差異がどこにあるのかわからない、などなど、いくつも壁が出てくると思います。 なので、まずは種類を大きく絞り込めるポイントから順に選んでいきましょう。

WiFi 接続の有無

まず考えておいたほうが良いのは、ネットワークへの接続方式を決めることでしょう。 WiFi でネットワークに接続するなら、 WiFi 機能を搭載したマザーボードを選択したほうが良いと思います。 私は有線 LAN 信者なので、 WiFi 接続の機能は不要でした。 逆に有線 LAN が強化されているモデルのほうが嬉しいこともあり、2.5Giga LAN ポートを搭載しているモデルから選ぶことにしました。

WiFi が搭載されているモデルだと、 Bluetooth も一緒にくっついてくるのが良いところです。 Bluetooth 接続したい機器があるなら、有線 LAN 接続するにしても、 WiFi 搭載モデルを選択したほうが良いと思います。

PC ケースのサイズを確認する

続いてフォームファクターも決めましょう。 フォームファクターはマザーボードのサイズを表すもので、 PC ケースを決めると自然と使えるものが決まります。

PC ケースの選定についてはこちらの記事で紹介ています。 PCをRyzen 9 5900Xで組んだ話(CPUとケースの選択編) - ツナ缶雑記

私の採用したFlactal Design Define 7は、どんなサイズのものでも搭載可能です。 逆に言えば、わざわざ小さいサイズのマザーボードを選択する理由はありません。 そんなことから、 ATX サイズのものから選択することにしました。

小さなサイズのマザーボードは、小さなケースに収めるために使うもの、というのが一般的な認識だと思います。 マザーボードのサイズが小さくなると、どうしても拡張性が少なくなります。 将来やりたいことが出てきたときに、拡張できない、という事態になりかねません。 なので、 ATX サイズのマザーボードが入るケースなら、 ATX を選んでおくのが無難です*1

ここまでの 2 つの要素が決まったら、価格.com を活用してマザーボードを絞り込みましょう。 ATX × WiFi ありのモデルであれば、 10 枚くらいまで絞り込めます。

PC ケースのフロントパネルを確認する

続いて「必要最低限の機能」を満たしているマザーボードをさらに絞り込んでいきます。 必要最低限の機能が何かと言えば、私は PC ケースのフロントパネルについている端子群だと思っています。

私の採用したFlactal Design Define 7 には、フロントパネルに以下のものが実装されていました。

  • USB 3.1 Gen 2 Type-C × 1
  • USB 3.0 × 2
  • USB 2.0 × 2
  • オーディオI/O(ヘッドホン、マイク)
  • 電源ボタン
  • リセットボタン
  • 電源LED

これらの端子が使えるマザーボードは何か、先ほど絞り込んだリストからさらに絞り込んでいきます。 電源ボタン、リセットボタン、電源LEDについては、どんなマザーボードにも付属している機能なので無視しましょう。 差異が出てくるのはUSBのポート類です。 今回のケースの場合、 USB 3.1 Gen 2 Type-C が肝になりました。 B550 マザーボードでは、フロントパネル用の USB 3.1 Gen 2 Type-C がないマザーボードがあるため、まずはそれらを除外してしまいます。

価格.com ではリア側の USB 端子については絞り込みができますが、フロントパネル用の端子については絞り込みできません。 ですので、絞り込んだマザーボードの製品仕様をひとつひとつ調べ上げて、使いたいフロントパネル用のポートが準備されているか調査します。

メーカーのページで、以下のような USB ポートの実装数を確認していきます。 例えば超定番の TUF GAMING B550-PLUS は、フロントパネル用の USB Type-C ポートがありません。

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ASUS TUF GAMING B550-PLUS の USB ポート

MSI MPG B550 GAMING PLUS だと USB Type-C のポートがあることを確認できます。

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MSI MPG B550 GAMING PLUS の USB ポート

BIOS Flushback の有無

今回地味に重要視したポイントが BIOS Flushback の有無です。 RyzenBIOS は安定しない、特に初期のころは起動すらしないケースがある、といろいろ脅しのような文言をたくさん見かけていたので、 PC が起動できなくても BIOS の更新ができる機能を入れておこうと思いました。 メーカーによっては上位機種しか BISO Flushback に対応していないことがあり、しっかりと確認しておいたほうが良いと思います。

M.2 SSD の搭載可能数

ATX サイズの B550 マザーボードの場合、 M.2 SSD が 2 本以上搭載できるモデルが多数です。 今回私は M.2 SSD を 2 つ搭載する予定でした。 そんなことから、 2 本の M.2 SSD を搭載でき、ヒートシンクが両方のポートに付属しているものを探しました。 自前でヒートシンクをつけてもよいのでしょうが、その分余計な出費になりますからね。

人によっては SATA ポートの数も確認

SSD、HDD、ディスクドライブなど、 SATA 接続の機器を大量に使う場合は、 SATA のポート数も確認しておきましょう。 私の場合は SSD が 2 つ、HDD が 1 つ、ディスクドライブが 1 つで、合計4ポート以上必要でした。 ほとんどのマザーボードは 4 つ以上の SATA 端子を備えているため問題なかったのですが、多少空きがあったほうが将来性もあります。 この辺は必要最小限で考えるか、将来性をとるか、個人の判断によるところが大きいと思います。

また中には M.2 SSD を 2 本搭載すると SATA ポートの一部が無効になる仕様のマザーボードもあります。 特に SATA 接続の機器をたくさん搭載したい場合は、マザーボードの仕様書に細かく書いてあるので、よく確認されるとよいと思います。

MSI MAG B550 TOMAHAWK を選択

最終的に私は MSI の MAG B550 TOMAHAWK を選択しました。


ここまで上げてきた様々な条件をクリアし、最も安価なマザーボードを選択しました。 価格が高くなると、電源周りの機能が充実してきて、オーバークロックしたときに安定する、といったメリットが出てきます。 しかし、通常利用の範囲なら、ぶっちゃけ電源周りはそんなに気にしなくても問題ありません。 そもそも MAG B550 TOMAHAWK は電源周りの機能が価格の割に充実しているのですが。。。

また価格の高いマザーボードにしたからと言って、 PC の処理性能が上がる、といったことは一切ありません。 ガンガンオーバークロックしたいなら意味はありますが、私はそんなことしないので。

PCIe は万能説

ここまであーだこーだ書いてきましたが、実は PCIe のポートがあれば大体のことが解決できるという話もあります。 例えば USB Type-C のポートなら以下のような製品を使えば、マザーボードにポートが直接なくても問題ありません。


PCIe がたくさんあるというのは、拡張性という意味で意味があることなんだよな、と思います。 とはいえ、最初からこういったものに頼らない構成にしたほうが良いとは思いますが。

今回はこの辺まで。 次回はCPUクーラーの選定について書こうかと思います。

*1:もちろん小さいサイズを選ぶのも自由ですし、拡張性は犠牲になりますが、それ以外の問題はありません。